昨年、私は未経験の事務職のパートに採用されました。
なかなか仕事に慣れることができなくて、入社してすぐに上司に辞めたいと話しました。
その後、隣の部署で働く社員の女性(Aさんとします)から声をかけて頂いて、気持ちがとても軽くなったことを、最近ふと思い出しました。
「頑張らなくて、いいんだよ」
私が上司に辞めたいと相談した次の日、朝出勤して更衣室に行くと、Aさんが来てくれました。
私が上司と深刻な話をしていたのを心配してくれたのです。
「ドロップさんは真面目で一生懸命すぎるから、もっと気楽に働けばいいんだよ。ここはそういう職場だから。朝、ギリギリに出勤して、退社時刻の5分前には帰る準備して、5時になったらすぐに帰ればいいんだよ。」と。
私は、一日も早く仕事を覚えて、皆さんの足手まといにならないように、戦力になれるように頑張らないといけないと思っていました。
今まで働いていたサービス業や小売業では、社員だからパートだからと仕事内容の差はなく、全て責任持って仕事をしていたので、それが当たり前だと思っていたのです。
「一日も早く、仕事覚えられるように頑張ります。」と言ったら、Aさんは「頑張らなくていいんだよ。お茶飲みながらゆっくり気楽に働きなね。」と言うんです。
その言葉を聞いて、ずっと張りつめていた私の気持ちが、ふわっと軽くなりました。
お給料を頂いている以上、パートといえどしっかり働かなくてはいけません。それは当然のことです。
でも、精神的に思い詰めるまで悩み、真面目に働かなくてもいいのではと思いました。
頑張りすぎない程度に頑張ればいいんです。
何でも真面目にやり過ぎるのではなく、ほどほどに、いい意味でいい加減にできる人になることも大切だなと思いました。要は要領よく働くってことですよね…。
私は十分頑張っていることに気付かされた
私の仕事内容の一つに電話対応があります。
日にもよりますが、そんなに頻繁にかかってくるわけではないですが、1日に数回~多い時は数十回電話を受けます。
私は入社翌日から電話に出ています。
でも、Aさんの話では、私の前任者は入社してから1週間後に、その前の方はなんと1か月してから電話に出たそうです。
これを聞いて、「私、十分に頑張ってるな。」と思いました。
全然頑張っていない人は、もっと頑張らないといけないけど、いつも頑張っている人は頑張り過ぎなくてもいいんです。
「頑張らなくて、いいんだよ」
悩み、落ち込んでいた私に、こんな素敵な言葉をかけてくれたAさんはまるで女神のように見えました。
私もAさんのように、人に気遣いできる女性になりたいです。